Book of Tea プロジェクト ガイド
ルピシアの「Book of Tea」(30パック入り)を、京都をテーマにチームで解釈し、デザインを提案します。2月には京都・みやこめっせの社会連携展で展示します。このページに、授業の予定、アイデアの出し方、展示の作り方をまとめています。
知りたいことから選ぶ
大事な日程
- 木下様のお話「ルピシアのデザインについて」
- ルピシア様へ提案
- 中間プレゼン
- 最終発表
- 社会連携展の準備・搬入・設営
- 社会連携展(みやこめっせ)
量=質。まず数を出し、フィードバックを受けて、磨く。
15週のスケジュール
A「企画・デザイン提案」とB「展示制作」を、どの週にどこまで進めるかをまとめました。第2週でルピシアのお話を聞いてチームを固め、第3週から一気にアイデアを広げます。前半はとにかく数を出し、後半で絞って磨きます。展示の準備は第6週から並行して始めます。
企画・デザイン提案の評価軸
10/27の提案、12/8の中間プレゼン、2/2の最終発表では、次の5つの観点で見ます。デザインが良いだけでなく、「売場やSNSで、誰にどう伝わるか」まで考えて提案してください。
京都の解釈
自分たちならではの視点で京都を捉えているか
ルピシアらしさ
講義で学んだ世界観やデザインの考え方と合っているか
商品として成立するか
30パックとしての展開、量産、価格帯に無理がないか
市場でどう伝えるか
- 誰に売るか(自分用?贈り物?観光客?)
- 店頭で、他の商品と並んだときに選ばれるか
- ひと言で魅力を言えるか(キャッチコピー)
- SNSや店頭POP、動画でどう広めるか
量と改善の過程
どれだけ案を出し、フィードバックを受けてどう良くしたか
全体の流れ
週ごとの内容
| 週 | A 企画・デザイン提案 | B 展示制作 | 次週までの課題 |
|---|---|---|---|
| 知る | |||
| 19/29 | 実施済み
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— | — |
| 210/6 | ルピシア
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— |
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| 広げる | |||
| 310/13 | 共有
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— |
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| 410/20 |
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— |
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| 510/27 | 提案ルピシア
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— |
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| 611/10 |
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| 711/17 |
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| 形にする | |||
| 811/24 |
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| 912/1 |
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| 1012/8 | 中間プレゼンルピシア
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| 1112/15 |
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| 1212/22 |
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| 冬休み(12/29・1/5 は授業なし) | |||
| 仕上げる | |||
| 131/12 |
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| 141/19 |
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| 151/26 |
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| 発表2/2 | 最終発表ルピシア
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社会連携展 みやこめっせ
- 2/9(火)準備・搬入・設営
- 2/10(水)・2/11(木・祝)展示 → 撤収
- 前期のインバウンド向け商品企画と合わせて、ルピシアの世界観としてブースを構成
日付は授業カレンダーに合わせています。ルピシアの方の参加日は予定で、確定後に更新します。
入口は2つ。どちらから始めてもいい。
「絵が浮かんだ」人はビジュアルから、「言いたいことがある」人はコンセプトから。途中で行き来してOK。最後に両方がそろえばアイデアとして完成です。
ビジュアルから
アイデアを出す
感覚 → 言葉。先に手を動かす。
- 集める京都の色・文様・質感・風景・道具。写真やスクラップを大量に
- 描く・並べるラフスケッチ、ムードボード、色の組み合わせを何案も
- 理由を言葉にする「なぜこれに惹かれた?」を書き出す
- コンセプトに着地ビジュアルが語っていることを一文にまとめる
コンセプトから
アイデアを固める
言葉 → 形。先に考えを決める。
- 京都を解釈する歴史・季節・暮らし・体験。自分にとっての「京都」とは?
- コンセプトを一文で「〇〇な京都を、お茶とともに届ける」
- キーワードを広げる色、モチーフ、手触り、ストーリーに分解する
- ビジュアルに落とすキーワードから形・色・レイアウトを起こす
合流:アイデアとして成立しているか
コンセプト(なぜ・何を) × ビジュアル(どう見せるか)
- タイトル
- コンセプト(一文)
- ビジュアルラフ(手描きでOK)
- 30パックへの展開イメージ
- 出発点:ビジュアル/コンセプト
「量=質」のサイクル
↻ フィードバックを受けて、もう一方のルートから考え直すのもOK
ビジュアル案に理由をつける、コンセプト案に絵をつける。片方だけの案は、もう片方を足してから提出する。
アイデアを出すための6つのコツ
いきなり描き始めても、いきなり考え込んでもかまいません。手が止まったら、ここのどれかをやってみてください。ビジュアルから入る人にもコンセプトから入る人にも使えます。
良いアイデアは、たくさんの案の中からしか見つかりません。最初から良い案を出そうとせず、まず数を出し、そのあとで選んで磨きます。目安は1人20案以上。ラフや一言メモでも1案です。
実物を見て、感じたことを切り出す
まずはサンプルのBook of Teaを手に取ってみましょう。そのとき感じたことが、いちばん大事なスタート地点です。「イイこと」と「よくないこと」に分けて、正直に書き出します。
残したい・伸ばしたいところ
- 例:開けたときに30種類並んでいてワクワクする
- 例:1つずつ違う色で選ぶのが楽しい
気になった・物足りないところ
- 例:どれが何のお茶か、ぱっと見てわからない
- 例:京都らしさを感じる部分が少ない
よくないことを、アイデアに変える
- 例:味ごとに色のルールを決める
- 例:30の京都の場所を地図のようにつなげる
書き出すときのポイント
- 見た目だけでなく、手触り、開けやすさ、持ち帰りやすさ、贈ったときの印象まで
- 「よくないこと」はアイデアの種。遠慮せずにたくさん書く
- 1つの「よくないこと」に対して、良くする方法を3つ以上考える
- 自分が買う人だったら? 贈られた人だったら? と立場を変えてみる
サンプルを見て、イイことを5つ、よくないことを5つ以上、付箋に書く。チームで貼り出し、よくないことを1つ選んで「どうすれば良くなるか」を全員で10案出す。
過去の類似事例を集める
ゼロから考えるより、「すでにあるもの」を知ってから考えるほうが早く、かぶりも防げます。集めるのは真似するためではなく、仕組みを学ぶためです。
まず見るもの
- 過去のBook of Tea(季節ごとのテーマと表現)
- ルピシアの他の商品・店舗・カタログ
近いジャンル
- 京都の土産物・和菓子・茶舗の包装
- 他社のお茶・菓子のアソートやギフト
- 日本茶・紅茶ブランドの季節限定品
遠いジャンル(ヒントの宝庫)
- 本の装丁・全集・文庫のシリーズ
- 切手・マッチ箱・ポチ袋のシリーズ
- 日めくりカレンダー、図鑑、地図
1人10事例を集めて、写真と一言メモを1枚のボードに貼る。チームで50〜60事例になるので、似たもの同士でグループ分けする。
分解して分析する
「いいな」で終わらせず、なぜいいのかを要素に分けて見ると、自分の案に使える部分が見えてきます。30パックの商品なので、特に「揃え方」と「変化のつけ方」に注目します。
| 見る観点 | 問いかけ |
|---|---|
| 色 | 何色使っている? 全体で統一? 1つずつ違う? |
| モチーフ | 具体的な絵? 抽象的な文様? 写真? |
| 文字 | 書体、大きさ、言葉の量。文字が主役か脇役か |
| シリーズの作り方 | 何を揃えて、何を変えている?(例:枠は同じで中の色だけ変える) |
| 物語 | 並べたとき、順番や流れがあるか |
| 手に取る人 | 誰に向けたもの? 自分用か、贈り物か |
集めた事例を2本の軸で並べる「ポジショニングマップ」も便利です。空いている場所が、狙い目になるかもしれません。
集めた事例から3つ選び、上の6観点で分析シートを書く。軸は自由に変えてOK(例:観光客向け↔地元向け、にぎやか↔静か)。
強み・弱みを探す
今のBook of Teaの良いところは残し、足りないところを自分たちの案で補う。強み・弱み・機会・脅威(SWOT)の4つに分けて書き出すと整理しやすくなります。
自分たちの強みも書く
学生だからこそ出せる視点、量、スピード、SNSや若い世代の感覚。プロの担当者1人では出しきれない数の案を出せることは、それ自体が強みです。
京都の強み・弱みも
誰もが知っていてイメージしやすい反面、定番の絵になりやすい。「知られていない京都」はあるか?
実物のBook of Teaを手に取り、チームでSWOTを付箋に書き出す。それぞれ5枚以上。講義を聞いた後に、もう一度見直す。
発想を広げる
最初の案は、たいてい誰もが思いつく案です。量を出すための「型」を使って、2案目以降を広げましょう。
掛け合わせる
京都の要素 × お茶の要素。
例:「京町家の格子」×「茶葉の形」、「祇園祭」×「香り」
視点を変える
観光客、住人、職人、子ども、猫……。同じ京都でも誰の目で見るかで変わる
時間を変える
朝・昼・夕・夜、平安と現代、一年の暦。30=ひと月の30日にもなる
30の構成を考える
30の場所(地図)、30の物語、30の色、30の音。30枚並べたときの完成形から考える
五感から入る
見た目だけでなく、音・香り・手触り・味を絵や言葉にする
縛りを足す
「2色だけ」「文字なし」「線だけ」など、あえて制約をつけると個性が出る
最初の5分で「ありがちな案」を全部出し切る。次の20分で、上の型を使ってその案を変形させる。目標は1人10案。
ありがちから、ずらして仕上げる
京都は「定番の絵」が強いテーマです。定番を知ったうえで、どこかを一つずらすと、自分たちの案になります。
京都の「ありがち」リスト(自分たちで増やしていく)
使ってはいけないわけではありません。使うなら、切り取り方・色・スケール・組み合わせのどこかを変える。
- 集めた事例をそのまま写さない。学ぶのは仕組み
- 他社のロゴ、キャラクター、既存作品の絵柄を使わない
- 「ルピシアらしさ」は講義の内容と照らし合わせて確認する
□ コンセプトが一文で言える □ ラフがある □ 30パックへの広げ方が決まっている □ 参考にした事例を書いた □ ありがちからどこをずらしたか説明できる
「作る」と「見せる」は別の仕事
Book of Teaのデザイン提案が完成しても、それだけでは展示になりません。会場で、初めて見る人に、短い時間で伝わる形にする。その「展示の作り方」を、デザインとは別のプロセスとして考えます。
2つのプロセスの違い
デザイン提案
何を作るか?
- 相手
- お茶を買う人、ルピシア
- 成果物
- 30パックのデザイン、コンセプト、立体モックアップ
- 評価
- 京都の解釈、ルピシアらしさ、商品として成立するか、市場でどう伝えるか
- 時間
- 手に取って、じっくり選ぶ
展示制作
どう見せるか?
- 相手
- 会場を歩いている来場者
- 成果物
- ブース空間、パネル、展示台、映像、配布物
- 評価
- 足を止めるか、短時間で伝わるか、世界観が感じられるか
- 時間
- 通りすがりの数秒〜数分
つながるところ:ブースでは前期のインバウンド向け商品企画も一緒に展示します。今回のBook of Tea提案と合わせて、ひとつの「ルピシアの世界観」として見せることが展示のゴールです。1チームの作品だけでなく、ブース全体として何を伝えるかを考えます。
2つは並行して進める
デザインが終わってから展示を考えると間に合いません。途中から並行して動かします。時期は目安です。週ごとの詳しい内容は「Book of Tea 15週スケジュール」を見てください。
展示制作の6ステップ
伝える相手と目的を決める
- 来場者はどんな人か(業界関係者、一般の人、海外からの人?)
- 見終わったとき、何を覚えて帰ってほしいか
- ブース全体で伝える「ルピシアの世界観」を一文にする
問い:このブースを10秒で説明するなら?
何を見せるかを選ぶ
- 完成品(モックアップ)だけか、考えた過程(リサーチ、ラフ、ボツ案)も見せるか
- 30パック全部を並べるか、代表を選んで見せるか
- 触れるもの、読むもの、映像、それぞれの役割を分ける
問い:全部は見せられない。何を削る?
空間を設計する
- ブースの広さ、壁、テーブル、照明、電源を確認する
- 来場者の動き(どこから入って、どこで止まり、どこへ抜けるか)を描く
- 目線の高さ、手の届く位置、明るさを考える
- 前期の企画と今回の提案の配置と、つながり方を決める
問い:平面図と来場者の動線を描けるか?
展示物を作る
- 立体モックアップ:実寸か拡大か、素材、何日間の展示に耐えるか、予備は何個
- パネル:サイズ、文字量、遠くから読める文字の大きさ
- 映像:長さ、音なしでも伝わるか、ループ再生の区切り
- 配布物:持ち帰ってもらうものは必要か
問い:その展示物がなかったら、何が伝わらなくなる?
原寸で試して直す
- 教室でブースの広さをテープで再現し、実物を置いてみる
- パネルは原寸で印刷して、離れて読んでみる
- プロジェクトを知らない人に見せて、何が伝わったか聞く
問い:説明なしで、見た人は何と言ったか?
運ぶ・設営する・片付ける
- 学校から京都までどう運ぶか。梱包、壊れやすいものの対策
- 設営にかかる時間と必要な道具、担当者
- 会場のルールの確認(壁への固定方法、使用できる材料など)
- 展示中の修理、撤収の段取り
問い:設営当日に何か壊れたら、どうする?
距離ごとに見せ方を変える
来場者は、遠くから気づき、近づいて見て、手に取って確かめます。距離ごとに役割の違う展示物を用意します。
遠くから目を引く
大きなビジュアル、色、光、動く映像。文字は最小限。「何かある」と思わせる。
近づいて読む
コンセプトを一文で。パネルの見出し、30パックの並び。「何のブースか」がわかる。
手に取って確かめる
モックアップの質感、細部、制作の過程。「よく考えられている」と感じてもらう。
役割分担と、先に確認すること
チーム内の役割(例)
- デザイン担当:30パックのデザインとモックアップ
- 展示担当:ブース設計、パネル、什器
- 映像担当:プロモーション動画、会場での上映
- 進行担当:スケジュール、運搬、会場との連絡
1人が複数を兼ねてOK。ただし、展示のことを考え続ける人を必ず決める。
確認が必要なこと(未定)
- 展示期間、搬入・搬出の日時
- ブースの広さ、壁やテーブルの有無
- 電源、照明、モニターの有無
- 会場で使える材料、固定方法のルール
- 前期企画とのスペースの分け方
- 制作費と運搬費の予算